自分と未来を変えるメディアのチカラを引き寄せる「最初の一歩」 バックナンバー
| 日時 | タイトル |
|---|---|
| 2026/10/01(木) 19:10 | 「伝えたい」を「知りたい」に翻訳する方法 |
こんにちは! 寺尾祐子です。
15年ほど前、編集記者をしていたころ、
たくさんのプレスリリースを見てきました。
その中には、
「これは取り上げたい!」
と思わず手が止まるものと、
そのままスルーしてしまうものがありました。
その違いは、どこにあったのか?
いろいろありますが、
大きな要素の一つが、
「時代や社会をとらえているか」。
取り上げたくなるのは、
社会の動きや課題を理解して、
「なるほど、その視点はなかったな」
と思わされるもの。
反対にスルーしてしまうのは、
売り込み色が強かったり、
これまでと変わり映えしなかったりするもの。
つまり、
「自分たちのことだけ」を
語っているリリースです。
とはいえ、
発信する側になった今は、
これがどれだけ難しいかもよくわかるのですが(笑)
■「うちの商品、すごい」が届きにくい理由
一方的に熱く語られて、
ちょっと引いてしまったことはありませんか?
もしくは逆に、
自分が熱く語りすぎて、
相手の反応がイマイチだったことは?
商品やサービスへの思いが強いときほど、
この落とし穴にはまりがちです。
「こんなにいい商品ができました!」
「うちの商品・サービスは、ここまでこだわって作っています」
「わが社には、こんな強みがあります」
どれも、ウソではありません。
むしろ、本当に伝えたいことだと思います。
でも、受け手からすると、
「あ、自社語りだな」
「宣伝だな」
と感じた瞬間、
少し距離を置きたくなる。
「読者が冷めるのは、広告臭を感じるとき」
とよく言います。
あなたも感じたこと、きっとありますよね?
人は、売り込まれている気配に敏感です。
では、どうすればいいのか。
一度、主語を見直してみるのです。
あなたが最近書いたSNSやブログ、
プレスリリースを思い出してみてください。
主語が、
「私(わが社)」
「この商品・サービス」
ばかりになっていないでしょうか。
■主語を「社会」や「あなた」に変えてみる
主語を変える方向は、大きく2つあります。
一つは、「社会」に視点を広げること。
「いま、社会にはこんな課題がある。
だから、こういう人のために、
こんな商品・サービスを提供する」
という順番だと、
商品・サービスが必然だったり
求められているように感じますよね。
プレスリリースでは、
特にこの視点が重要です。
もう一つは、
読者の「日常」に視点を寄せること。
商品や内容によっては、
大きな社会課題よりも、
「こんなことで困っている、あの人」
を思い浮かべたほうが届きます。
相手が置かれている状況から話を始め、
「そうそう、それで困っているの」
と感じてもらってから、
商品やサービスへ橋をかけていく。
どちらの場合も、
最初に考えたいのは、
「うちの商品(会社)は、なぜいいのか」
ではありません。
「社会にとって、
そして読んでいる人にとって、
なぜ必要なのか」です。
たとえば、防災の本を出版したとします。
×残念な例
「私の新刊が出ました!
防災本なので、ぜひ読んでください」
ではなく、
○よい例(たとえば、です)
「大きな地震が起きたとき、
最初の72時間をどう過ごせばいいか、ご存じですか?
災害時に自分と家族を守るために
知っておきたいことをまとめています」
前者は「私の本」の話。
後者は「あなたと、あなたの家族」の話です。
同じ本の紹介でも、
見える景色が変わってきます。
■私自身が「主語」を変えてみたとき
以前、語学に関わる会社の
広報PRをしたときのことです。
詳しくは書けないのですが、
そのとき、
「会社の良さを、どう伝えよう?」
と考えるのを、いったんやめました。
代わりに出発点にしたのが、
「日本人の語学力を上げるには、
どんな方法があるだろう?」
という問いです。
主語を「商品」から
「日本の語学教育」に変えてみたのです。
そこから企画を考え、
実施できたイベントは、
お客さまの会社からとても喜ばれただけでなく、
結果的にいくつかのメディアに
取り上げていただくことができました。
単なる会社のアピールではなく、
社会と接点のある「ニュース」になったことで
多くの方の目に触れるた一例です。
■発信するときは「翻訳」してみる
人は、自分に関係のあることに
自然と目が向きます。
自分に役立ちそう。
自分の悩みと関係がありそう。
自分が気になっている社会課題につながっている。
そう感じたとき、
初めて続きを読みたくなります。
だから私は、
発信するときに大切なのは、
「自分が伝えたいこと」を
「相手が知りたいこと」に翻訳すること
だと思っています。
言いたいことを、
そのまま書くだけなら、
読み手には届かない。
そこに、
相手の関心や
社会の課題を掛け合わせることで、
人に届く「知りたい情報」になっていきます。
これは、広報PR担当者だけの話ではありません。
経営者も、
個人で活動している方も、
本の著者さんも同じです。
「売りたい」
「お客さまに来てほしい」
と思うのは、当然のこと。
大切なのは、
その気持ちをそのまま投げるのではなく、
「この商品やサービスによって、
誰の、何が、どう変わるのか」
ということを
相手を主語に「翻訳」して届けることです。
文章が上手な方の発信を読んでいると、
いつも感じることがあります。
話の内容を、
読み手の「自分ごと」や
その世界に連れていってくれるんです。
それこそが、
上手な「翻訳」なのだと思います。
■次の発信から、3つだけ試してみてください
1) 書き終えたら、主語をチェックする
「私」「わが社」「この商品(サービス)」ばかりに
なっていませんか?
2)「この話の向こうに、どんな課題がある?」と考える
社会全体の課題でも、
たった一人の「困った」でも構いません。
自分では見つけにくければ、
AIと一緒に考えてみるのも一つの方法です。
3) 「で、読む人に何がいいの?」と自分にツッコむ
すぐに答えられなければ、
まだ「翻訳」の途中のサインです。
AIを使えば、
伝え方のテクニックはいくらでも出てくる時代になりました。
だからこそ、
その前に考えたいことがあります。
「私は、誰の、どんな困りごとを解決したいのか」
社会のゆがみを見つけ、
「この課題を解決したい」と本気で思えるのは、人間だけです。
その思いを、
相手に届く言葉に翻訳していきましょう。
自分が伝えたいことを、
相手に届く言葉へ。
カンタンじゃないかもしれないけれど、
だからこそ価値があるのだと思います。
あなたの商品やサービスは、
社会の、そして誰の、
どんな「困った」を解決していますか?
少しでも参考になったらうれしいです。
━━━━━━━━━━━━━━
●編集後記
━━━━━━━━━━━━━━
昨日は、お客さまの会社の
新製品発表会&レセプションで、
朝から夜まで、あっという間でした。
終了後、打ち上げの食事会をして
帰りの電車で、
「すっかり遅くなったなぁ」
と思いつつ、
「あ!スレッズに投稿してなかった!!」
とスマホに向かうも、
一日中、バタバタしてて
もう頭が動かない(笑)
まずい!
と思いつつ、
過去にボツにした記事をみても、
まったく使える気もしない。
ふと、さまざまな方と会話した中で
面白かったなぁと思うものを
思い出し、
その2つを繋げて、
ギリギリ最寄りの駅に到着するまでに
投稿!
よかった、よかった。
と、いつも以上に、思いっきり自分語り……
「伝わる文章」への翻訳はナシですね(苦笑)
編集後記は
自分語りコーナーということで
お許しくださいませ。
ーーー
★ほぼ毎日、日常をつぶやいています
Threads(スレッズ)
https://www.threads.com/@yuko_terao
よかったらのぞいてくださいね^^
15年ほど前、編集記者をしていたころ、
たくさんのプレスリリースを見てきました。
その中には、
「これは取り上げたい!」
と思わず手が止まるものと、
そのままスルーしてしまうものがありました。
その違いは、どこにあったのか?
いろいろありますが、
大きな要素の一つが、
「時代や社会をとらえているか」。
取り上げたくなるのは、
社会の動きや課題を理解して、
「なるほど、その視点はなかったな」
と思わされるもの。
反対にスルーしてしまうのは、
売り込み色が強かったり、
これまでと変わり映えしなかったりするもの。
つまり、
「自分たちのことだけ」を
語っているリリースです。
とはいえ、
発信する側になった今は、
これがどれだけ難しいかもよくわかるのですが(笑)
■「うちの商品、すごい」が届きにくい理由
一方的に熱く語られて、
ちょっと引いてしまったことはありませんか?
もしくは逆に、
自分が熱く語りすぎて、
相手の反応がイマイチだったことは?
商品やサービスへの思いが強いときほど、
この落とし穴にはまりがちです。
「こんなにいい商品ができました!」
「うちの商品・サービスは、ここまでこだわって作っています」
「わが社には、こんな強みがあります」
どれも、ウソではありません。
むしろ、本当に伝えたいことだと思います。
でも、受け手からすると、
「あ、自社語りだな」
「宣伝だな」
と感じた瞬間、
少し距離を置きたくなる。
「読者が冷めるのは、広告臭を感じるとき」
とよく言います。
あなたも感じたこと、きっとありますよね?
人は、売り込まれている気配に敏感です。
では、どうすればいいのか。
一度、主語を見直してみるのです。
あなたが最近書いたSNSやブログ、
プレスリリースを思い出してみてください。
主語が、
「私(わが社)」
「この商品・サービス」
ばかりになっていないでしょうか。
■主語を「社会」や「あなた」に変えてみる
主語を変える方向は、大きく2つあります。
一つは、「社会」に視点を広げること。
「いま、社会にはこんな課題がある。
だから、こういう人のために、
こんな商品・サービスを提供する」
という順番だと、
商品・サービスが必然だったり
求められているように感じますよね。
プレスリリースでは、
特にこの視点が重要です。
もう一つは、
読者の「日常」に視点を寄せること。
商品や内容によっては、
大きな社会課題よりも、
「こんなことで困っている、あの人」
を思い浮かべたほうが届きます。
相手が置かれている状況から話を始め、
「そうそう、それで困っているの」
と感じてもらってから、
商品やサービスへ橋をかけていく。
どちらの場合も、
最初に考えたいのは、
「うちの商品(会社)は、なぜいいのか」
ではありません。
「社会にとって、
そして読んでいる人にとって、
なぜ必要なのか」です。
たとえば、防災の本を出版したとします。
×残念な例
「私の新刊が出ました!
防災本なので、ぜひ読んでください」
ではなく、
○よい例(たとえば、です)
「大きな地震が起きたとき、
最初の72時間をどう過ごせばいいか、ご存じですか?
災害時に自分と家族を守るために
知っておきたいことをまとめています」
前者は「私の本」の話。
後者は「あなたと、あなたの家族」の話です。
同じ本の紹介でも、
見える景色が変わってきます。
■私自身が「主語」を変えてみたとき
以前、語学に関わる会社の
広報PRをしたときのことです。
詳しくは書けないのですが、
そのとき、
「会社の良さを、どう伝えよう?」
と考えるのを、いったんやめました。
代わりに出発点にしたのが、
「日本人の語学力を上げるには、
どんな方法があるだろう?」
という問いです。
主語を「商品」から
「日本の語学教育」に変えてみたのです。
そこから企画を考え、
実施できたイベントは、
お客さまの会社からとても喜ばれただけでなく、
結果的にいくつかのメディアに
取り上げていただくことができました。
単なる会社のアピールではなく、
社会と接点のある「ニュース」になったことで
多くの方の目に触れるた一例です。
■発信するときは「翻訳」してみる
人は、自分に関係のあることに
自然と目が向きます。
自分に役立ちそう。
自分の悩みと関係がありそう。
自分が気になっている社会課題につながっている。
そう感じたとき、
初めて続きを読みたくなります。
だから私は、
発信するときに大切なのは、
「自分が伝えたいこと」を
「相手が知りたいこと」に翻訳すること
だと思っています。
言いたいことを、
そのまま書くだけなら、
読み手には届かない。
そこに、
相手の関心や
社会の課題を掛け合わせることで、
人に届く「知りたい情報」になっていきます。
これは、広報PR担当者だけの話ではありません。
経営者も、
個人で活動している方も、
本の著者さんも同じです。
「売りたい」
「お客さまに来てほしい」
と思うのは、当然のこと。
大切なのは、
その気持ちをそのまま投げるのではなく、
「この商品やサービスによって、
誰の、何が、どう変わるのか」
ということを
相手を主語に「翻訳」して届けることです。
文章が上手な方の発信を読んでいると、
いつも感じることがあります。
話の内容を、
読み手の「自分ごと」や
その世界に連れていってくれるんです。
それこそが、
上手な「翻訳」なのだと思います。
■次の発信から、3つだけ試してみてください
1) 書き終えたら、主語をチェックする
「私」「わが社」「この商品(サービス)」ばかりに
なっていませんか?
2)「この話の向こうに、どんな課題がある?」と考える
社会全体の課題でも、
たった一人の「困った」でも構いません。
自分では見つけにくければ、
AIと一緒に考えてみるのも一つの方法です。
3) 「で、読む人に何がいいの?」と自分にツッコむ
すぐに答えられなければ、
まだ「翻訳」の途中のサインです。
AIを使えば、
伝え方のテクニックはいくらでも出てくる時代になりました。
だからこそ、
その前に考えたいことがあります。
「私は、誰の、どんな困りごとを解決したいのか」
社会のゆがみを見つけ、
「この課題を解決したい」と本気で思えるのは、人間だけです。
その思いを、
相手に届く言葉に翻訳していきましょう。
自分が伝えたいことを、
相手に届く言葉へ。
カンタンじゃないかもしれないけれど、
だからこそ価値があるのだと思います。
あなたの商品やサービスは、
社会の、そして誰の、
どんな「困った」を解決していますか?
少しでも参考になったらうれしいです。
━━━━━━━━━━━━━━
●編集後記
━━━━━━━━━━━━━━
昨日は、お客さまの会社の
新製品発表会&レセプションで、
朝から夜まで、あっという間でした。
終了後、打ち上げの食事会をして
帰りの電車で、
「すっかり遅くなったなぁ」
と思いつつ、
「あ!スレッズに投稿してなかった!!」
とスマホに向かうも、
一日中、バタバタしてて
もう頭が動かない(笑)
まずい!
と思いつつ、
過去にボツにした記事をみても、
まったく使える気もしない。
ふと、さまざまな方と会話した中で
面白かったなぁと思うものを
思い出し、
その2つを繋げて、
ギリギリ最寄りの駅に到着するまでに
投稿!
よかった、よかった。
と、いつも以上に、思いっきり自分語り……
「伝わる文章」への翻訳はナシですね(苦笑)
編集後記は
自分語りコーナーということで
お許しくださいませ。
ーーー
★ほぼ毎日、日常をつぶやいています
Threads(スレッズ)
https://www.threads.com/@yuko_terao
よかったらのぞいてくださいね^^